2001年12月に行われた不老不死へのアプローチ(トップへ戻る)
[2001/12/18]ショウジョウバエの寿命をタンパク質修復物質で伸ばす
[2001/12/11]肝臓の細胞が膵臓や小腸の細胞に変化した
[2001/12/10]脊髄損傷をサルをヒト胎児細胞を移植して治療に成功
2001/12/18
[168]ショウジョウバエの寿命をタンパク質修復物質で伸ばす(Extension of the Drosophila lifespan by overexpression of a protein repair methyltransferase(PNAS vol.98 no.26 p.14814-14818))
体の中には傷ついたタンパク質を修復する仕組みが存在する。またこれらの傷ついたタンパク質は老化と共に体内で増加することが知られている。
今回、研究者らは体内で起こっている修復したタンパク質を直す仕組みの中で最初のステップで働く酵素タンパク(プロテインカルボキシルメチルトランスフェラーゼ(PCMT))を体内で大量に作り出すハエを作成した。
このハエは周辺の温度によってPCMT生産のスイッチが入るようになっているなっている
スイッチOFFの状態である25℃での飼育では通常のハエと寿命は変わらなかったが、スイッチがONとなる温度29℃で飼育すると通常のハエより平均寿命が32−39%伸びた。
研究者らはこれらにより体内のタンパク質修復能力が寿命に影響を与えることを示した。
近いうちにタンパク質修復酵素入り化粧品とか出てきそうだな。
10年後ぐらいにはタンパク質修復酵素入り魚肉ソーセージとか売ってそう
がんばってほ乳類で試すベシ
2001/12/11
[154]肝臓の細胞が膵臓や小腸の細胞に変化した(肝幹細胞が膵臓や小腸にも分化、筑波大が確認(読売新聞))
肝臓の中には肝臓が障害を受けた場合に増殖して肝臓を補う肝幹細胞と呼ばれる細胞がある。
これまで、この細胞は肝臓にしかならないと考えられてきたが、12月11日の分子生物学会でこの細胞が異なる細胞に変化する事が報告された。
研究者らはマウスから肝幹細胞を摘出し、移植した細胞と分かるように細胞が発光する遺伝子を導入して別のマウスの膵臓、または小腸に肝幹細胞を移植した。
3ヶ月後、膵臓の一部がリング状に発光しており、肝幹細胞が膵臓細胞に変化した事が画にされた。またこの細胞はアミラーゼなどの膵臓機能を示す物質を出していた。小腸に移植した細胞も小腸の細胞に変化していた。
これまで肝臓にしか成れないと考えられてきた肝幹細胞はもっと前の段階のいろいろな臓器に成れる可能性のある細胞であるのかもしれない。
へー。ちょっと興味有る。どこの論文に投稿したのかな?
筑波大学消化器外科の谷口秀樹講師と大学院生の仕事だそうです。
きっと仕事をしたのは大学院生だろうけど、名前も出ないなんて可愛そう(笑
2001/12/10
[155]脊髄損傷をサルをヒト胎児細胞を移植して治療に成功(脊髄損傷のサル、ヒト細胞で機能回復(読売新聞))
神経細胞はいったん傷つくと元に戻らないため、脊髄損傷などの障害はほとんど回復しない。
今回、脊髄を損傷したサルにヒトの胎児から摘出した神経の元となる細胞を移植しサルの脊髄を回復させることに成功した。
慶應義塾大学医学部の岡崎教授らはサル5匹に中絶胎児から取り出した神経幹細胞を移植した。2ヶ月半後、10分の1まで弱っていたサルの運動能力が通常の半分にまで回復が見られた。
研究グループでは胎児の細胞はたくさん確保できないので、今後は大人から摘出した骨髄細胞を神経幹細胞に変化させて移植する計画も進めているそうだ
ん〜。すばらしい。
もちろんこの移植は免疫抑制剤使いまくりだろうから、出来ることなら脊髄を損傷している本人から摘出した細胞で治療が行えるとgoodですね。
ヒトの細胞で再構築されたあとにじわじわ免疫抑制剤の量を減らすことで本人の神経が補うように成長してきて最終的に本人の細胞で置き換わったりしないもんだろうか?
脊髄とか脳は免疫弱いから平気なのか?
これも分子生物学科での報告。論文はどこに出したんだろう。
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