2002年08月に行われた不老不死へのアプローチ(トップへ戻る)
[2002/08/15]遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た
[2002/08/15]ブタとヤギの精子をマウスで作ることに成功
[2002/08/15]マウスのゲノムの大まかな地図が完成した
[2002/08/09]人工物からウイルスを作った
[2002/08/02]摂取カロリーを抑えることでヒトでも寿命が延びる?
2002/08/15
[179]遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た(Transcriptional co-activator PGC-1α drives the formation of slow-twitch muscle fibres.(Nature vol.418 no.6899 p.797-801))
筋肉には持久力のある1型筋繊維と瞬発力のある2型筋繊維があるが、
アメリカ、ダナファーバーがんセンターのブルース・スピーゲル博士らは持久力のある1型筋繊維の成分であるPGC-1を大量に持つマウスを作った。
この実験では筋繊維内でエネルギーを作るミトコンドリアの機能が強くなる事を予想していたが、予想に反して2型繊維が1型繊維に変化して持久力のある1型筋繊維の多いマウスになった
マラソン選手のドーピングに使えそうだね
PGC-1を阻害すれば瞬発力のすごいヒトが出来るのかな?
スポーツ以外では激しく役立たずっぽいな(笑)
ttp://www.cnn.co.jp/science/K2002081500087.html]
2002/08/15
[178]ブタとヤギの精子をマウスで作ることに成功(Sperm from neonatal mammalian testes grafted in mice(Nature vol.418 no.6899 p.778-781))
アメリカ、ペンシルベニア大学の研究者グループは生後まもないマウスとブタ、ヤギから未発達の精巣細胞を取りだし免疫の無い生後6週間のマウスの背中に移植した。
移植した細胞の60%以上はマウスの皮膚の下で成長して元の動物の精子を作り始めた。
この方法を使うと、絶滅に瀕した動物の精子を作ることが可能となるほか、ガン治療で精子形成能力の無くなった患者への応用も可能となるかもしれない。
これまでの精子の冷凍保存と代わり、精巣細胞を保存し、マウスに移植することで精子が無限に得られる可能性もある。また毒物試験や、男性避妊薬のテストにも使えるだろう
背中で精子作るのも怖いなぁ。
交通事故で性器を失った男性が、指先に精巣組織を移植して
その後も奥さんと円満な夜の生活を(ピーガーーーーーーーーーー)
ってストーリーで誰か小説でも書いてください。
あ〜、実際に俺の事知っている人もこのHP見てるのにこんな事書いちゃって(^^;
ttp://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020815k0000m040155000c.html]
2002/08/15
[177]マウスのゲノムの大まかな地図が完成した(A physical map of the mouse genome(Nature vol.418 no.6899 p.743-750))
マウスは医学、薬学、生物学などの実験によく用いられており、その全遺伝子配列の決定はヒトと並び役に立つ。
今回、研究者らはマウス全ゲノムのおおまかな地図を完成させた。マウスの全染色体を296個に分割し、その中の16992個の独特な配列を目印に296個の部分のつながり方を明らかにした。
今後はこのおおまかなマップを元に詳細な塩基配列を解析していく
また、すでに解析されたヒトのゲノム配列と比較を行った。これはヒトとマウスで似た部分51486カ所の位置関係を解析することにより行った。こういった方法によりヒトのゲノム配列を利用し他の生物のゲノム配列をヒトの時よりより効率的に解析することが可能となった。
ヒトのゲノム配列が分かっても、なかなか使えないけど(調べてみて、なんだこの病気の原因はこれだったのか!って調べる程度)
マウスなら遺伝子を変更してみてどうなるか調べられるので、ある意味、ヒトの遺伝子より先にマウスを調べるべきだったと思う。
何はともあれ、ネズミさんご苦労様です。将来きっと人類はネズミさんに恩返しすべき!
ネコも恩返しするぐらいだし♪
2002/08/09
[180]人工物からウイルスを作った(Chemical synthesis of poliovirus cDNA:generation of infectious virus in the absence of natural template(Science vol.297 no.5583 p.1016-1018))
研究者らはすでに全ての配列が決定されているポリオウイルスの遺伝子を人工的に作製し、細胞を使わない人工的な合成系で作製したウイルスのカラダを組み合わせて、マウスに感染して神経毒性を示す生きたウイルスを作製することに成功した。
この事は自然界で絶滅してしまったウイルスでも遺伝子配列を記録しておけば復活できることを意味する。
ウイルスも生物と見るならば、無から生物を生み出した画期的な出来事といいたいけど
厳密に言えば、遺伝子の複製や遺伝子操作に使っているポリメラーゼや酵素を生物無しに合成出来はしないわけだから、たいした事ないのかな?
2002/08/02
[176]摂取カロリーを抑えることでヒトでも寿命が延びる?(Biomarkers of caloric restriction may predict longevity in humans(Science vol.297 no.5582 p.811))
これまで、ネズミなどの実験動物では摂取カロリーを減らすことで寿命が延びることはわかっていたが、今回この事がヒトにも当てはまる可能性が有ることが示された。
アメリカ国立加齢研究所のジョージ・ロス博士らの研究グループは60匹のサルを2つに分け、一方は好きなだけエサを食べさせ、もう一方はカロリーを30%少なくした。実験開始から15年後の現在、低カロリー食のサルの死亡率は好きなだけエサを食べたサルの半分であった。
また低カロリー食のサルは自由に食べているサルに比べ、1,体温が低い、2,血中のインスリン濃度が低い、DHEASと呼ばれる血中ステロイドの低下が遅いという3つの特徴が有ることを発見した。
以前、アメリカで行われた「ボルチモア加齢研究」ではボルチモアに住む健康な700人以上の男性のデータが集められたが、この3種類の特徴を持つ男性の寿命を調べたところ、カロリーを制限していなくても寿命が長いことが分かった。
今回の研究より、1.低カロリーによる寿命の延長が人間にも当てはまる可能性が高いこと
2.上記の3種類の特徴さえあれば食事制限をしなくても寿命を延ばすことが出来、寿命を延ばす薬の開発に繋がる可能性がある
という事が示された。
やだやだ、おなかいっぱい食いた〜い
ん〜、おいら体温高いからなぁ。。。。(^^;
一緒に寝るには低体温の娘がいいね♪快適〜
参考:
毎日新聞「低カロリー食で人間も長生き、米グループが動物で実証」
朝日新聞「長寿の人に低体温など3特徴 米研究所」
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